BOOK
□アイシテル
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少年は少女を愛していた。
ただただ、愛していた。
気持ちが抑えられないくらいに少女に恋焦がれていた。
少年は嫉妬深かった。
少女が自分以外の奴と接しているのを見るだけで
幾度となく殺意を感じた。
少女は、自分だけのものだ。
いつしかそう感じるようになった。
「や…何で…ッ…離し…!!」
ガチャリ。
少年は少女を監禁した。
窓のない、暗くて小さい部屋。
薄ぼんやりと光るランプと無造作に置かれた毛布。
そして、チャリ、と少女の足に取りつけられた鎖。
扉には厳重な南京錠が付けられた。
数日の間、この部屋からは泣き叫ぶ声が絶えなかった。
少年はそれを聞いて笑みを隠さずにいられなかった。
興奮した。
少女の泣け叫んでいる時の姿を想像しただけで、下半身が高ぶった。
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