子育て奮闘記

□立派な母親?
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咲を寝かしつけて

やっとルキアに茶を出した。

「一護が立派に母親をやっているのが、不思議で仕方ない。」

茶を一口飲んだルキアの開口一番に

「なんでだよ?」

俺は、ちょっとムッとした顔で聞き返した。

「あんなに無茶ばかりしていた貴様が、こうも変わってしまうとは…
我が子というものは凄いものだな。」

最後はニヤリと笑って言いやがった。

からかっただけかよ。

「そうだ、晩飯食ってくだろ?」

「おお!もちろんだ。」

ルキアは遊びに来ると、晩飯を食ってから帰る。

そうすれば

俺が晩飯の用意をしている間、咲の面倒をみれるし、少しでも長く一緒に居られるからだとか…

俺は助かるし、恋次も喜んでるからいいけど

その分百哉が寂しがってんじゃねぇかと思う…。

まあ、顔にも態度にも出さねぇから分かんねぇけどな。

その後しばらくして

恋次が白哉を連れて帰って来た。

どうやら俺と同じ事を思っていたらしい。

それと、恋次は白哉に咲を抱いてもらいたかったみたいだ。

その証拠に

若干ぎこちなく咲を抱く白哉を、凄く嬉しそうな顔で見ている。

「目の色は恋次と同じなのだな。」

白哉も喜んでいるのか

いつもは見せない柔らかな笑顔で咲を見て、目を細めている。

珍しい客も加わり、賑やかな夕食時を過ごし

少し談笑した後
白哉とルキアは仲良く帰って行った。

「さてと、ミルク作るかな。」

ルキア達を見送り、玄関の鍵を閉めながら言うと

「俺が作って飲ませるから、てめえは風呂入ってこい。」

恋次の優しいお言葉が返ってきた。

「おう、じゃあそうする。任せたぞ。」

「任された。」

そんな会話を交わし

俺は風呂へ、恋次は台所へと向かったんだけど…
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