短いの

□独占欲
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引きずられたまま、連れて来られた先は隊長の屋敷で

「誰も通すでない。」

と 屋敷の人に伝えると、一番奥の部屋へ入るなり

投げ飛ばされた。

「いってぇ…。」

俺より小さな体の何処にそんな力があるんだよ、この人は…

隊長を見上げると

明らかに怒っている。

なんでだ?

「恋次。」

「は、はい?うわっ!?」

名前を呼ばれ返事を返すや否や

隊長は俺に覆い被さってきた。

「隊長?どう…んっ」

そして、いきなりの強引な口付け

「ハア…ちょ…な…ん」

言葉を紡がせてくれない、濃厚なそれに

酸欠になりそうで、隊長の胸をドンドンと叩くも

その腕を取られて、頭の上で一纏めに押さえつけられて

顔を反らそうにも、空いてる隊長の手で顎を掴まれて動かせねぇ。

殺す気か!?

「んン…ん―っ!」

口の端から漏れる俺の唾液と力ない声。

苦しいのに

止めてほしいのに

隊長に口内を犯されて身体中が疼き出した。

酸欠と疼きで閉じていた目から涙が溢れた時

「…ハアッ…ッハア…」

やっと 隊長の唇が離れた。

大きく肩で息をしながら、涙で霞んだ目を隊長に向けると

「この涙も私の物だ。」

そう言って、人差し指で俺の涙を拭った。

「この目も唇も髪の毛一本まで、全て私の物だ。」

「た…いちょ?」

「誰の目にも触れさせたくはない。」

「えっ!?」

俺の死覇装の帯に手をかけたかと思うと

止める間もなく全て脱がされた。

「な…何を…ひっ!」

隊長のギラついた目と物凄い霊圧に恐怖を感じた。

だけど、納得がいった…。

「恋次…。」

あーもう!
単なる独占欲じゃねぇかよ!

先輩や吉良に断られたのも

現世への任務がないのも

全部 この人の差し金だったんだな。

ったく…

貴族様の考えるこた
ほんと…

「隊長。俺は何処へも行きませよ。ずっとアンタの隣にいます。」

俺の名を呼んで、覆い被さったまま何度も俺の頬を撫でる隊長に告げると

「何処にも行かせぬ。」

そう言って首筋に歯を立ててきた

「ん…」

ああ…

今日は朝まで離してくんねぇんだろうな…

隊長の俺への想いはすげぇ嬉しいし
愛されてんなぁって、幸せを感じる。

だけど…

束縛しすぎだっつーの!!

もっと俺に自由をくれ―――!!


恋次の心の叫びが

白哉に届く日がくるのだろうか…。


―――――――

初めての白恋…。
何が書きたかったんだ自分…。

こんな駄文を載せる勇気を誉めてやってください。

いや ほんと…

失礼いたしました!!


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