子育て奮闘記

□母の想い
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卒業式の後

チャドと石田と井上

それと

たつきと敬吾と水色に

恋次と結婚するって事と子供が出来たって事を言った。

皆 予想通りの反応で

「子供は嘘だろう?」

と言う石田に、皆も疑いの目を向けてきたけど

阿近さんが作った薬の説明をすると

チャドと石田と井上は納得してくれた。

たつき達は、尺魂界の事を詳しくは知らないから

石田が丁寧に説明してくれて、ようやく信じてくれたみたいだ。

仲間達にも報告を済ませて

恋次との結婚の手続きも終わり

四番隊へ定期検診に行く以外は、産まれるギリギリまで家でのんびり過ごす予定…

だったんだけど…

「うっ」

つわりっつーもんが、いつまで続くんだってくらいずっとあって

飯もろくに食えなくて

ベッドやソファーで寝てるか、吐きに行くかの繰り返し…

「あ〜もう…嫌だ…。」

洗面所で
鏡に写った自分のやつれた顔を見て呟く。

「なに言ってんだ。
母さんだって、そんな思いをしてお前達を産んだんだぞ。」

昼休みに入った親父が、俺の呟きを耳にしたらしく

そう言いながら
洗面所へ入って来た。

「おふくろがなんだって?」

空腹と吐き気と眠気で
、イライラしていた俺は

そのイラついた感情をむき出しにして、親父にそう言った。

親父は、そんな俺の言い方にムッとする事なく

「母さんも、お前を身籠った時は、つわり酷くてな…。」

目を細めて

なんだか、懐かしそうに微笑みながら語り出した。
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