▼LD1 短編

□偽りの貴方と C
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ジャンは死んだことになったので、行動は制限されたが、さして不自由は何もしなかった。
何せバクシーが雑誌やら新聞やらゲームやら酒やら――AVを見てセンズリこくくらいなら俺とヤれとバクシーに言われたため与えられていないが――与えてくれるから、むしろあの忙しかったCR:5の頃よりも快適である。

「ぅおらァアッッ!!起きろバクシー!!」
このバクシーの寝起きの悪さを除いては。

自称低血圧――しかし日中のあのハイテンションを見るとそうとは思えない――であるバクシーはジャンが剥ぎ取った布団をもう一度引き上げようにもがく。
布団から現れたバクシーは全裸で、昨夜何があったのかは察して欲しいのだが、ともかくジャンにはバクシーの下半身が朝から刺激が強すぎる。
ジャンは性交中はあまり意識しないが、やはりバクシーのソレはデカい。無意識にジャンはバクシーのソレをまじまじと見ていると―――バクシーがニヤニヤしながらジャンを見ていた。
「お盛んだねェ、お嬢ちゃん」
「ばッ!誰が!!」
「あれケ?ヤァらしいメイドがご主人様のちんぽ舐め舐めしてご奉仕しますゥってやつケ?ケ?」
「〜〜〜〜〜ッッ!!」
「昨夜のオメェみてェだ、な゛ッ!!」
バクシーの顔面に枕がクリティカルヒットする。
「Cazzo stronzo!朝から寝言抜かしてんじゃねェ!早く面洗って目ェ覚まして来い!」
ジャンの背後からバクシーのけたたましい笑い声がした。

(あいつゼッテェ低血圧なんかじゃねェ!)


Fin.



あとがき

支部にあげていたものをこちらに移しました…
まさかブック1つの文書許容量が2000文字以内とはつゆ知らず、このシリーズの文字数は総数10000字越えなものですから編集に手間取りました…
加えて携帯からしたもので、あちらに飛んでこちらに飛んでと、本当に大変でしたね…( ˘ω˘ )
ここまで読んでくださりありがとうございました^///^

しょむむ

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