▼デュラララ BL短編

□嫉妬ってしちゃイケナイことなんですか?
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「ねぇ、誰と話してたの?」

鋭く切れた紅い目が静雄を追う。

「ゃ・・・、仕事関係の・・・っ」

「いっつもそれじゃん。
 言い訳じゃないの?」

「ち、ちが・・・っ」

臨也はクククッと高い声をあげる。

舌を唇に這わせ、静雄の髪に触れる。

「・・・嫉妬ってさぁ、子供っぽいなんて最初思ってたけど・・・」

押し倒した状態で囁く。

「・・・今は子供っぽくてもいいよね?」

静雄の顎のラインをつっと指でなぞり、唇に同じモノを重ねた。

深く、濃く、甘い口付け―。

それは正しく理性を蕩けさせるものだった。

水音が耳をこだまし、臨也は静雄に触れたい気持ちでいっぱいになった。

欲・・・って怖いなぁ、なんて思いながら。

「ねぇ、俺って結構独占欲強い方なんだ。
 ・・・シルシ付けていい?」

否定をする静雄を無視して臨也は脱がしにかかる。

久しぶりに見た白い肌。

臨也はこれだけでもイケそうな気がした。

露になった静雄の全て。

特に太腿辺りが・・・

「美味しそう」

と、臨也は呟く。

舌を這わせ、ゆっくりと絶頂に追い込む。

ヤるときに欠かせないのは静雄自身を口で奉公すること。

口内で苦くも甘い静雄の『欲』が広がり、もっと、と体が無意識に欲してしまう。

逆に静雄はそれが嫌いだった。

何せもう少し違う方法でイカせてほしいのに口だけで何度もイッてしまう。

なんて思いながらも臨也いわくそのときが一番感じているらしいが。

「俺の体でしか感じられないようにシてあげる」

臨也は獣の如く口角を吊り上げる。

「覚悟はいい―?」




 

              −完−

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