テイルズ小説
□(ユリカイ)バレンタイン
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バレンタイン。
それは、甘いものを好まない少年にとって苦く、逆に言えば甘すぎる季節の一間・・・。
「やっぱ・・ユーリに、あげるべき・・・か?」
そうは言ってもチョコなんてもってのほか、食べれなければ選ぶ(もとい作る)なんて考えただけでも頭が痛くなる。
どうせ男なんだしこんな行事無視したい所だが・・
ユーリが最近カイウスを捕まえては女装させるようになってきたので、よっぽど気にしてんのか、とカイウスは思う。
このまま女装なんてさせられるのはイヤだし、やはりあげるべきかと悩む。
一番の理由は・・・好きだから、だけど。
そんな事本人には絶対に言ってやるか、とカイウスは思った・・・
「なにを言ってやるんだって?」
「だから言ってやらないっつってんだよ・・・
って、うわああ!!」
「お前反応遅い。」
「ユーリ!!??いつからいたんだよ!」
「さっきから一人でブツブツ言ってるから」
「え!!??」
まさかさっきの独り言聞かれた!!??ってかオレ声に出してたっけ・・!!?
「えと・・・ユーリ、バレンタイン・・・その・・・」
「?」
「何が、欲しいんだ・・・?」
「・・・・!!!!」
ガバッ
「!!?///」
「カイウス!!!お前・・・お前可愛い!!」
「は、はあっ!!???////」
「決めた!!お前が欲しい!!!」
「ちょ、離せ、」
「なんでもくれるんだろ!!」
「いや、そんな事言ってねえ〜っ」
あれ、バレンタインってなんだっけ・・・
薄れ行く意識の中、カイウスはそんなことを思った。
めでたしでめたし((