ONE PIECE 原作story

□ふざけんなよ・・・
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「よし、終わり」
朝食の片づけを終えて上機嫌でキッチンの外に出ると男どもの騒がしい声がした。
「ん?ナミさんなんの騒ぎですか?」
「天気がいいからみんなで水遊びだそうよ」
大きなパラソルの下で飲み物を飲んでいるナミさんの視線はルフィを見つめている。
相変わらず仲がよさそうだ。
この2人は付き合い始めて間もないせいかまだまだ初々しい。
「あ〜あ…ほんと子供みたいねぇ」
「ほんとですね…」
珍しく寝腐れマリモも参加して楽しんでいるようだ。
「ゾロって案外面倒見いいわよね」
「…そうですか?」
いくらナミさんでもアイツのことに関しては賛成しかねる。
「うわっ…ちょっ冷てぇって」
珍しい。アイツがあんな声出すなんて。
驚いてやつらに目を向ければ珍しいことに楽しそうに笑うゾロがいた。
「…っ!」
ドクリとはねる心臓。
なんだよ…なんだよこれ…。
いつもは大人ぶっているように見えるゾロの優しい表情。
初めて見たな…。
俺には向けられることがないであろう表情。
「ちっ…」
無意識のうちに舌打ちする。
「サンジ君…?誰見てる?」
「…誰も見てませんよ」
ナミさんの視線はルフィを追ったままだ。
「そう?あんなことしてるとゾロも案外子供っぽいわよね」
クスクスと笑うナミさんを見ながら反論できずに黙る。
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