ONE PIECE 原作story

□ふざけんなよ・・・
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〜数日後〜
「ふぅ…」
片付け終えたキッチンでコーヒーを飲みながらため息をつく。
あの日から妙にゾロが気になる…。
だからといって話しかけることさえできないし。
「どうしたらいいんだよ…」
深いため息をつきながら泣きそうになる自分を必死に抑える。
「…大変そうね」
「っ?!?!」
勢いよく顔を上げるとナミさんがドアにもたれるように立っていた。
「い…いつのまに…」
「ねぇ好きな人でもできた?」
全部わかっているというように微笑みながら俺を見つめるナミさん。
「えっと…」
「ん?」
「…そんなやついないですよ?それよりお茶でもいかがですか」
誤魔化すように立ち上がればため息が聞こえた。
「素直じゃないのね…まぁ、いいわ」
「え?」
振り返ればすでにナミさんの姿はなくて…。
「…やっぱりばれてる?」
ばれているだろうとは思っていたが…やっぱり…。
「レディはすごいな…」
俺は苦笑しか出なかった。
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