ONE PIECE 原作story

□願い (微裏)
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「ゾロ〜っ!!」
語尾にハートがついていそうなほど甘い声で俺を呼ぶコック。
世界はどんな風に回っているのか分からない。

数日前
「クソ剣士、今日船番だろ?」
「あ?」
「そうだよな?」
「ああ」
いつもならこんな風に俺に話しかけることもないくせにやけに今日は絡んでくる。
面倒くさくて頷けば嬉しそうに笑われた。
「じゃあ取って置きの酒出してやる!」
「お、おぅ」
何でこんなに楽しそうなんだ?
多少疑問に思ったが聞くのも面倒で知らない顔をしていた。

夜になるとコックは旨そうな夜食と酒を持ってきた。
「何してんだ?」
マストに登ってきたコックは俺を見るとすぐに聞いてきた。
「あ?見たらわかんだろ?」
片手にダンベルを持っている俺、何をしてるかなんて見たら分かるだろ?
「あ〜・・・うん」
歯切れの悪いコック。
いったい何なんだよ?!
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