ONE PIECE パロstory

□俺とお前の恋愛は・・・ その1
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「ちょ・・・っ?!お袋?!」
「ね?いいでしょ?」
「いやいや・・・よくねぇって!何でだよ?!」
「男のくせにつべこべ言わない!もう決まったことなのよ!!」
「おい・・・」
「じゃあ、頑張るのよ」
手をひらひら振りながら俺のお袋は旅行に行った。
なぜか、誰の子かもわからないガキを1人残して・・・。
「んぅ・・・」
「っ!?」
ガキの面倒なんて見たことないぞ?!
俺にどうしろってんだよ・・・っ!?
昼寝から目が覚めたのかガキが俺の腕の中で動き出した。
見たこともないくらい綺麗な色の金髪。
「んん〜っ?」
抱かれ心地が悪かったのかじたばた暴れるガキ。名前は・・・あれ?
「なんだっけ」
基本興味がないことはすぐに忘れる性格の俺は案の定ガキの名前も覚えていなかった。
「あ〜・・・困るよな・・・」
頭を掻きながら腕の中を見下ろすとガキと目が合う。
あ、目の色も違げぇのか。
そんなことに感心していると
「しゃんじ」
と突然しゃべりだすガキ。
「あ?」
「しゃんじだよぉ」
「・・・2時だよな・・・?」
3時?なんのことだよ・・・。
「しゃんじぃなのぉ!」
まだ巧くしゃべれないだろうに必死に3時と繰り返すガキ。
「3時?」
「あい!」
「は?」
なぜ返事が返ってくる?
いや、待てよ・・・時間なのか?
「お前サンジって言うのか?」
「あいっ!」
あ、3時じゃなくてサンジな・・・。
「俺はゾロ、わかるか?」
「じょろぉ?」
「そうそう」
うん。自己紹介終わったぞ。
次は?!

「サンジ、何かしたいことあるか?」
「お腹すぃたぁ・・・」
「腹?えっと・・・」
テーブルの上に置かれたメモを確かめる。
『サンジは5歳。好き嫌いはないけど喉に詰まらせないで!!』
いや、おい・・・具体的に言えって!
「じょろ?」
「・・・うどんとか食べれるのか?」
「うどんしゅきぃ!」
本当に好き嫌いないのな。
それは安心できる点だ。
好き嫌いにあわせていたら俺の身がもたねぇ。
「あ〜・・・大人しくしてろよ?」
一応危険物床においていないはずだが・・・。
「あ〜い」
そっと床に下ろしてやって頭を撫でる。
「いいこだ」
「えへへ」
嬉しそうに笑うサンジ。
この髪の感触、癖になりそうだな・・・。
柔らかい髪を散々かき混ぜてキッチンに立つ。
「あ〜・・・何ヶ月ぶりだ・・・?」
ある程度の調理器具は揃えてあるが作るのも面倒で最近は外食しかしていない。
基本はお袋に叩き込まれたのだからできないわけではないのだが・・・。
「まぁ、やってみるか」
サンジの方にも気を配りつつぎこちない手つきでうどん麺をゆがく。
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