SkyFeather&Future

□No.1 事件
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 いつも見ている変わらない空。
私たちは今日もこの空の下で生きている。
いつまでも変わらないままでいるのだろうか?

「……で、あるからして」
「先生ーわかりませーん!」

 いつもと変わらない授業、やけに騒がしい教室とクラスメート。
私はこの風景になじんでこうして変わらない日常を過ごしていく。
とにかく退屈以外の何物でもない。
適当に時間を過ごしていると学校のチャイムが授業の終わりを告げる、次は騒がしい休み時間になる。
どうせいつもと変わらない休み時間だろうと考えながら机に伏せたまま目を閉じる。
眠りに落ちる寸前、明らかに環境音とは違う音が響いた。
……銃声だろうか。
私は驚いて身を起こしてみるとそこには武装した集団が教室に乗り込んでいた。

「おらァ!! さっさと端に固まれ!」
「キャアアアア!」

 男たちは威嚇に銃を突きつける。
生徒たちは後退しているうちに、とうとう端まで追い詰められた。
その後、次々とクラスメートが縛りつけられていく。

「おいッ! お前はこっちだ!!」
「きゃああッ!?」
「雪那!!」

 私は男の人質にされ、頭に銃を突きつけられる。怖くて声も出ない上に逃げたくても逃げられない。

「おい、お前ら! 警察が変なことしたらこいつの命はないぞ!!」
「いやぁぁぁぁぁ!!」
「雪那!」
「ユキナー!!」

 私を案ずるクラスメートの声、犯人が突きつける銃器。
それは日常とはかけ離れた、非日常な光景だった。

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