SkyFeather&Future

□No.2 初仕事
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昨日のことは全部夢ではなかった…

受け入れ難い真実だったが、俺は俺にできることをするだけだ

始めたばかりのこの仕事も…



「よし、君たちが入隊したからにはこれをインストールしておかないとね」
「あなたたちの携帯をお預かりするわ」

あの時、入隊を決めると即座に携帯にあるアプリがインストールされた

メタモルフォーゼシステム…

そう、これは学校襲撃のときにギンジさんとテトラさんが変身していたプログラムだ

これを使えば俺たちも変身して戦えるようになるんだそうだ

しかし制限がある、それは…

「いい?変身には制限時間があるの、変身時間があなたたちの誕生日と連動してそれが換算される形で決められている、確か雪那が6月14日生まれなら6分14秒、十也が7月30日生まれなら7分30秒変身できるわだけど変身時間を過ぎれば自動的に変身は解除されるから変身する時はタイミングを見計らって!」
「…はい」

変身時間の制約だ、何でもギンジさんは1月23日生まれで1分23秒しか変身が出来ず、とどめをテトラさんに任せたということだ

変身時間が短くても不利という訳ではなく変身時間が短いと力が強いという傾向があり、逆に変身時間が長いとどんなに実力があっても力が分散してしまい1体の強敵を倒すには向かないのだ

…と、ここまでギンジさんに教えてもらったのはいいが全く実感が湧かない

俺は大丈夫なんだろうか…

「おはよ、十也」
「おっす!ユキナ」

ユキナが笑顔で俺に近づく
…こんな光景も久しぶりだ

「今日は一段と早いね、十也」
「まあな」

不良生活を送っていた俺だが昨日の出来事をきっかけにして俺は変わろうと思ったのだ

いつも抜いていた朝食を食べ、早起きして学校に行き、真面目に授業を受けることに俺はしていた

だからこうしてユキナと喋るのも久しぶりだ

「十也、放課後…」
「わかってる、仕事の訓練しに本部に行くんだろ?俺も行きたいとこだしいいぜ」
「やった〜」

何か心なしかユキナがとても嬉しそうに思える
まるでデートに連れて行ってもらえた恋人のように…

…それから今日は授業の一つ一つが面倒に感じなくなった

夢中になってノートを書いているといつの間にか授業が終わっている

退屈だったはずの休み時間があっという間に過ぎ去っていく

こんなに早く時間が過ぎるのは初めてだ…

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