SkyFeather&Future

□No.5 向き合わないといけない現実
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「ギンジさん、おはようございます」
「おはよう」

私は休日、朝早く本部まで来ていた。
本当のことを言えばフランがいきなり本部に行こうとか言われて強引に集合することになっただけだけど。

「テトラさん、おはようございます」
「おはよう、雪那」

私は挨拶をしながら歩いていると見慣れない顔の人が歩いてきたのが見えた。
私より背が高く、長い髪を後ろに束ねている。
……本部の人だろうか?
確か、ギンジさんとテトラさんの2人だけと聞いていたけど……。

「見ない顔だな……君はギンジとテトラが言っていた現代人の新人隊員か?」

はい、そうですと私は首を立てに振る。
その答えを聞いた人は微笑みかけて。

「そうか、君たちの活躍は2人から聞いている、今から事務室に行くならそこでその話をじっくり聞かせてもらうとしよう」
「いっ、いえ。そんな……私大したことしてないですし……」

私が戸惑っていると後ろから声が聞こえてきた。

「おーい! ユキナー!!」
「雪那ちゃーんっ!!」

私は遅いよと言って手を振る。
それを見た彼女はくるりと反対側の壁に体を向けた。

「…おっと、私は邪魔だったようだな」
「待って! 名前、聞いてないですよ?」
「なぁっ!? その人、誰だ?」
「話はあっちでしようよっ!」
「……あわわわわっ、こらっ! そんなに押すな!」

その人は半ば強引に事務室に連れて行かれた。
とにかく私と十也は後を追うようにして事務室に入った。

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