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□そろそろいきます!!
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大好きなんだけど、君は分かっているのかな。
他の奴らに抱いている好きとは違うこの気持ちを、まあ君のことだから気づいている
分けがないんだけど。
それでも期待してしまう。
君の中の俺の存在の大きさを見せつけられると、まあ君が俺のこと嫌いなはず無いって
ことぐらいは分かってるけどね。


恋は人を臆病にさせると何処かで聞いたことがあるけど、そうなのかもしれない。
今までは、他人が自分をどう思っていようとそんなのは関係なかったし、気に入らない
からといって俺に危害をくわえようとしてきた馬鹿な奴らは、全員つぶしてきた。
だから、俺は、誰にも頼らず縛られず自分の力ですべてをどうにか出来ると思い
上がっていた。
でも、中2の冬に病気で倒れてからは、仲間がいたからがんばれた。仲間が待っていて
くれると知ったから一度落ちた絶望の果てからも希望を持つことが出来た。
そして何より、俺のいない間テニス部を背負い誰よりも俺のことを心配し信じてくれた
君の優しさと強さをしり、自分の弱さを知った。
そして、その時もしかしたらもっと前から君のことを好きなのだと気づいた。


それからは、君が俺のことを気にかけてくれることを喜びながらも、好きという感情の
種類が違うことに落ち込んだりもした。
今だって赤也に個人指導している君を見てるだけで嫉妬してしまう。
しかし、こんなことでぐだぐだ悩むなんて本当に俺らしくないし、格好悪い。


というわけで、そろそろ強硬手段かな・・・


そろそろいきます!


(さっきから、幸村部長の視線がいたい・・・。)
(赤也!集中せんか!!)


(待ってろよ、真田。明日にはお前は俺の物だ!!)

(・・・早すぎだろ。)



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