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□クリスマス・イヴ
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12月24日 クリスマス・イヴ 世間では浮かれた雰囲気が漂っている
・・・なんてことはここ立海のテニス部には関係なく、部員は朝から練習に励んでいる。
が、それが不満な部員もいるわけで。
「あーもう。なんでクリスマスにまでこんなに練習しないといけないんだよ。」
ラリーの練習をしながら赤也は文句をつぶやく。こんなこと副部長に聞かれたら説教を食らうところだが、あいにく真田は別の場所で1年の指導をしていた。
しかし、ラリーの相手をしていた仁王にはきこえていたようだった。
「どーせ、あと少しの辛抱じゃろ。無駄口たたいとらんとさっさと終わらすぞ。」
一応たしなめてはいるが仁王もかったるそうに赤也がボールを打つのを待っている。赤也は、渋々と言ったようにボールを高く投げ向かいのコートへ打ち込んだ。
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