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□好きな奴って、誰?
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珍しく部活が休みだった日曜日の夕方、真田は柳の家にいた。
「すまない。いきなりおしかけてしまって。」
「いや、気にするな。それより何かあったのか?」
「ああ、蓮ニに相談があるのだがいいか?」
「相談?別にいいが急にどうした」
「うむ。さっき、幸村の見舞いに行ってきた時のことなんだが…」



「ねえ、真田。俺今すごい好きな子がいるんだ。」
「む、恋愛に現をぬかすとはたるんどるぞ!」
「仕方ないだろ。入院しているとその子が来てる時ぐらいしか楽しくないんだから。」
「見舞いに来るほどの仲なのか?」
「そうだよ。実は、今日も来てくれたし、毎日来てくれるんだ。」
「そうなのか?俺の他にも毎日来てくれる奴がいるのだな。」
「いや、毎日来るなんてことするの家族以外で真田ぐらいだよ。」
「何を言う、その好きな女も来ているのではないのか?」
「…さっきので気がつかないの?それに女とは言ってないし。」
「どういうことだ?」
「別に〜。あのね、その子さ物凄く鈍感なんだ。俺がそれとなく好きだって言ってるのに全く気がつかないし、自分の気持ちさえ気付いてないんだ!」
「まるで幸村には分かっている様ないい方だな。」
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