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□恐怖の練習量
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放課後
「おい、ジャッカル!今日、真田たちが休みってホントか?」
どこかワクワクしたように丸井が、ジャッカルの頭を叩きながら聞いた。
「いたいな!人の頭をたたくな!!」
結構痛かったようで、心なしか褐色の肌が少し赤くなっているように見えた。あまりわからないが・・・
「悪かったよ。それで、どうなんだよ。」
「ったく、真田と柳生は風紀委員の会議、柳は部長会議に出るから遅れてくるってよ。」
それを聞いた丸井は唇を尖らせながら、文句を言った。
「なんだよ。休みじゃないのかよ。折角今日は好きにできるとおもったのに。」
「いや、お前はいつもすきにやってるだろ・・・それと、柳から練習表預かってるからちゃんとやれよ。」
そういって、鬼のような練習量が書かれた紙を渡す。
「うげ。なんだこの練習量は!こんなの一日でできる量じゃないだろ!!いつもの倍はあるぞ。」
その紙を見た丸井は今にも紙を破りそうな勢いで喚いた。
その様子を見ていたジャッカルは、自分の練習表をみて不思議に思った。
そこに書かれている練習量はどう見てもいつもの半分ぐらいの量だったからだ。
丸井に話しかけようとジャッカルが口を開こうとしたとき、部室に赤也と仁王が入ってきた。
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