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□クリスマス・イヴ
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こちらは、ダブルスの試合の練習をしている。
ジャッカルと丸井が2年の相手をしているが、2人は余裕があるようで試合をしながら他愛ない話をしていた。

「なあ、ジャッカル。今日帰ったらケーキ作るんだけどよ、どんなのが良いと思う?」

「まあ、俺はあれが好きだな。切り株の形しているやつ。クリスマスってかんじがするだろ。」

「ブッシュ・ド・ノエルか〜。・・・そうだな、苺のチョコケーキにしよう。」

「結局俺の意見は無視なのか!!」

「そういや。練習後どんぐらいで終わる?」

「・・・いや聞けよ。全く、あと45分ぐらいだろ。」

「よし!そんじゃ、そろそろ本気出していくか!」

「はいはい。」


ジャッカルはグリップを強く握りしめながらため息混じりに軽く返事を返した。その言葉通りあっという間に決着がついて行く。



この試合の様子を傍で見ていた幸村と柳は静かに火花を散らしていた。

「ねえ、柳。明日は、部活休みだけど予定とかあるのかい。」

「ああ、弦一郎と出かける予定だ。」

「へ〜、それは奇遇だね。俺も真田と出かける予定何だけどな。」

表面上は2人とも笑っているが、周りは只でさえ寒いのにさらにブリザードが吹き荒れているようだ。その証拠に2人の半径2メートル以内に人は近づこうとしない。
ちなみに、真田と出かけると言ってはいるがどちらもまだ約束をしているわけではなく、只自分で決定事項にしているだけである。




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