short story

□好きの裏側(凍矢)
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「陣と凍矢は苦手。特に凍矢!」





魔界、旧癌陀羅。
そこのとある建物の一室にて、ふてくされてる少女一人とそれを聞く男一人。


「まぁ、凍矢はアレとして、陣はどうして?」
「苦手なものは苦手」
「幽助と飛影は好きなのに?」
「幽助と飛影はいいの!」


少女の名は沙知。因みに聞き手の男の名は蔵馬。
彼女は廊下を歩いていた蔵馬をとっ捕まえ、話し相手にしている。
それに付き合わされる蔵馬もいい迷惑だと最初は思ったが、今となってはどうでも良くなってきてるようだ。
寧ろ、今の状況を楽しんでいるようにも見える。


「滅茶苦茶だね、沙知」
「だって苦手なんだもん・・・」
「ふーん」


ちらりと、蔵馬は不意に扉に視線を移した。
沙知は疑問に思ったが、一瞬にして消え去った。






 
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