Tribute
□鬼さんこちら【前編】
3ページ/6ページ
「はぁはぁはぁ…」
琉架が全力で走っているのにも関わらず『それ』には追いつかない
琉架は極東支部の中でも新型といい、身体能力は他のゴッドイーターよりも高い
琉架に勝てるのは(体術では)リンドウとライエルという新人だけだろうとまで言われている
そんな琉架でさえ『それ』には追いつけない
「くそ…なんつー足の速さだよ…」
痺れを切らせた琉架は手に持っている神機を銃形態に変える
『それ』自体を狙うのではなく、『それ』の少し先を狙い足止めするのが目的だ
ボフン!
狙い通り『それ』の少し向こうの地面に当たり土が舞い上がる
「っ…」
しかし、次の瞬間『それ』は琉架の後ろに立っていた