GOD EATER
□サクヤとアリサ
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「調子はどう?」
サクヤが優しくそう問いかけると
「はい…もう大丈夫です
ご心配お掛けしました」
そう言って軽く頭を下げた
「あなたは…やっぱり、強いわね」
サクヤは微かに目を細めながらそう言うとアリサはすぐにその言葉を否定した
「そんなこと…!
雪姫ちゃんやみなさんのおかげです」
「コウタ達の前でもそのくらい素直でいてくれたら良いんだけど」
そう話すサクヤは微かにからかっているようにも見えた
「それは…」
言葉を濁してしまうアリサに雪姫がフォローする
「でもアリサちゃんのこと、みんな分かってくれてると思うよ
優しくて、強い志を持ってるって」
そう言って雪姫はにっこりと笑った
その様子を微笑み見ていたサクヤが真剣なまなざしに変わり、言葉を紡ぎだす
「…あなたと一緒にロシアからやってきたオオグルマ先生だけど…」
サクヤの話に二人は真剣に向き合う姿勢を示した
「言われて気がついた時にはもう極東支部から異動になっていたわ
その後の足取りも追ったんだけど…
ロシアに戻る途中にアラガミに襲われて戦死したっていう報告しか残ってないのよ」
「そんな…!」
少し複雑そうにアリサは顔をそむけた
「残念だけど…
やっぱり腑に落ちないわよね…」
そう言ってサクヤも顔を曇らせる
「サクヤさん…」
雪姫も悲しそうな顔になる