Tribute
□鬼さんこちら【後編】
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二人は鬼ごっこをしているかのように戦場を走り回る
その二人を高台から見ている影が一つ…
しばらくするとライエルの携帯が鳴る
しかしライエルは気にも留めず走り続ける
「くそっ…
本当に捕まえられねぇ…」
ライエルは本来アラガミしか通れないはずの道を使って逃げ回っているのだ
琉架もその道は通れるのだがライエルは急に走る方向を変えるのである
琉架が中々捕まえられないのはそのせいである
先程とは違う音がライエルの携帯から鳴る
するとライエルは突然止まる
「な…いきなりどうしたんだよ」
「…時間切れ
もう30分たったよ」
ライエルは微かにニヤッと笑う
「マジかよ…
ってかさっきから気になってたんだけどよ…」