Received present
□fear cooking time
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「あ、ライエル君!お帰り!」
「…篠崎に日向にアミエーラさんか…僕の部屋の前で何してるの?」
いつものようにアラガミの討伐任務から帰還したライエルが部屋へ戻ろうとすると、彼の自室の前に同じ第一部隊の少女たちが立っていた。
「ちょっとライエル君にお願いがあって…」
「…………」
「あの…私たちに料理、教えてくれませんか?」
「…料理?」
料理と聞いて眉を顰めるライエル。そして次に発した言葉は拒否だった。
「断る。僕は教えられるような技術持ってないし。」
今まで自炊などしたこともないため料理はからっきし駄目なライエル。もっとも、料理が出来ていたとしても人に教えることなどライエルの性格からして考えられないが。
「そっか……」
ライエルに即答で断られた雪姫はがっくりと肩を落とす。
「深月のとこにでも行けば?あいつだったら料理出来んじゃないの?」
さっき任務から帰ってきてたの見たし、と付け加えるように言うと横から「えっ?」という驚愕するような声が上がった。
「琉架、帰ってきてるの?」
驚いたような顔をしている柚依を横目で見る。
「さっきね。僕はもう休みたいんだけど…退いて?」
「あ、引き留めちゃってごめん!ライエル君ありがとね!」
「じゃあいこう柚依ちゃん、アリサちゃん」
「はい!」
パタパタと駆けていく彼女たちの後ろ姿を見送りライエルは自室へと入っていった。
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