Received present

□fear cooking time
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『で、ライエルに断られて俺のところに来た…と』

「うん。琉架だったら料理とか出来るでしょ?」

「疲れているところにすいません…でも他に聞ける人がいなくて」


申し訳無さそうに頭を下げる雪姫。


『まぁ人並みには出来るから教えるのは構わないけどさ…』


十分ほど前にミッションから帰還したばかりなのに休む暇もないのか、と琉架は内心でため息をついた。


『まぁいいや…んで、何が作りたいんだ?』

「やっぱり定番のクッキーとか…」

『クッキーな…この前配給で小麦粉もらえたから作れないこともないか…』

「あと、紅茶に合いそうなものが何かあればいいんですけど…」


紅茶にクッキー…あぁなるほど。


『茶会でもやるのか』

「はい。第一部隊の皆さんへ日頃の感謝の気持ちをこめてお茶会を開こうかって話してて…それならレーションとかじゃなくて普通のお菓子とかが出せればいいなって…」

『あのさ…俺も第一部隊なんだけど……』

「だってサクヤさんはまだ任務から戻ってきてないし、他のメンバーは出来るって気がしないんだもん。実際ライエル君駄目だったし」

「消去法でいったら琉架さんしか残っていなかったんです」

『…はぁ、まぁいいか』


困ったように笑っている雪姫たちにそれ以上何も言えなくなる。

別に休む時間がなくなるのはいつものことだから構わないだろう。


『にしてもお茶会なぁ……ならクッキーの他にもスコーンとかケーキでも作るか?あれだったらほとんど同じ材料で出来るし』

「お願いします!」

『じゃあさっそく作り始めるか。服汚れないようにエプロン着てこいよ、あとアリサは髪の毛結っとけ。髪に生地つくとなかなか取れないから』

「はい!」
























〜〜10分後〜〜



『じゃあアリサは小麦粉ふるいにかけておいて。柚依はバターが滑らかになるまで混ぜてること。雪姫は…俺と一緒にスコーンの生地を作ってもらおうかな。』

「わかりました」

「わかった」

「はいっ」


威勢良く返事をした三人。






今思えば、この三人の料理の腕もわからないうちにこれぐらいならできるだろうと思った俺がバカだったのかもしれない…
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