GOD EATER

□悪鬼の尾
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―贖罪の街―



高台に現れた三つの影

それは任務へと向かう三人だった

三人の目の前には壊れかけた、大きな教会
そのまた奥には、大きな穴のあいた高層ビルが何処までも続いていた




「ここも随分と荒れちまったなぁ…」


そう呟いたリンドウの顔は少し悲しそうだ






「さてと…俺からの命令は3つ

『死ぬな』
『死にそうになったら逃げろ』
『そんで隠れろ』
『運が良かったら隙を突いてぶっ殺せ』

…ってこれじゃあ4つか…」


リンドウの飄々とした態度に雪姫は「えっ?」と、不思議そうな顔になる






「…つまり生き残れってことか…?」


それまで黙っていたライエルが呟く

それはリンドウの言葉を要約したものだった








「まぁ、そういうことだ
みんな無事に生きて帰れよ
誰も欠けるな。生きていれば万事どうにでもなる」

「は…はい!」


ライエルの言葉のおかげでなんとなくだが理解した雪姫が元気良く返事をする





















「さぁてと…そろそろおっ始めるぞ」


そう言うとリンドウ、ライエル、雪姫の順に戦場へと向かう






今回のミッションはオウガテイル1体の撃破である

あまり難しい相手ではないが、二人の初めてのミッションということもあり、全員が固まって移動する









「…いたぞ
雪姫は後方支援を頼む」

先に歩いていたリンドウがターゲットを見つけ、小声で指示を出す




「はい」

「ライエルは俺と一緒に来い!」

「…了解…」






「死ぬんじゃねぇぞ!?」


そう叫んで、リンドウとライエルはオウガテイルへと走り出した
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