GOD EATER
□悪鬼の尾
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受付場の前のソファに、雪姫とライエルは座って『ある人』を待っていた
その『ある人』とは、これから向かう初めての任務に、二人と一緒に臨む先輩ゴッドイーターである
少しすると茶色のゆったりとした服を着た男の人が、歩いてくる
「あっ!リンドウさん!
支部長が、見かけたら支部長室に顔をみせるように、と言っていましたよ」
『リンドウさん』と呼ばれた男性が一瞬だけ、面倒そうな顔になる
「オーケー…見なかったことにしてくれ」
そう言って軽く手を上げる
「おー…今回は新人お二人さんか…
俺は『雨宮 リンドウ』だ
形式上は上官に当たるな…
お前ら今回が初めてのミッションだろ?
今回のミッションは俺が一緒にでる」
そこまで話すと黒髪を肩で切り揃えた、綺麗な女性がこちらに近づいてくる
「あら?新しい人?」
「あーサクヤ君…
今、上官の厳しい規律を叩き込んでるんだから、あっち行ってなさい」
『サクヤ君』と呼ばれた女性が微笑みながら答える
「了解しました上官殿
…じゃあね」
笑顔がよく似合う女性だった
雪姫はその女性に見惚れているようだった
「っと…もう時間だ
いくぞ」
そう言って彼、リンドウは二人を引き連れて出撃ゲートへと向かう