GOD EATER

□破戒の繭
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―嘆きの平原―


目の前に大きな竜巻が回り続けている
その竜巻を囲むように塀がある

何故その竜巻はそこから動かないのか、不思議だった







「さてと…それじゃあ遠距離型と組んだ時の基本的な戦術を教えるわね?」

そう言ってサクヤはライエルたちの方を見る

「…僕ですね」

その視線に気付いたライエルは、無表情のまま応える



「あなたもよ?」


「雪姫です
篠崎 雪姫って言います!」

元気な声で雪姫が軽い自己紹介をする


「そう、雪姫でいいかしら?」

「もちろんです!」

雪姫のとても嬉しそうな声にサクヤも、思わず微笑む

「いい返事ね」



そして無表情のまま、会話に入ろうとしないライエルの方を見て質問する


「あなたの名前は?」

今度はライエルに名前を聞く


「…カトゥルス・ライエル」

しかし、相変わらずライエルの答えは素っ気ない



「そう…じゃあ、ライエル君
あなたは特に聞いてね?」

「…了解」

顔だけはサクヤの方に向け、話を聞く


「遠距離型とペアの場合、あなたが敵を引き付けながら攻撃するの
ただし…私たち遠距離型の援護射撃が届く範囲でね」

「…ようは離れすぎなければ良いんだな?」



「そうよ
それじゃあ行きましょ」

ライエルの理解の早さに、感心しながらサクヤは二人を促す

「はい!」



三人一斉に戦場へと飛び出した
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