GOD EATER

□鉄の雨
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雪姫とライエルは任務場所である『鉄塔の森』へと向っていた



そこは中心の建物のまわりには沼があり、建物に入るには裏側にある一本道を使うしかない

もともとは工場地帯だったためか、周りには時々作業服が落ちてることもある









「なんだか私たち一緒のミッションが多いね」

「…そうだな…」

集合場所へと向かう途中、雪姫がライエルに話しかけた
その返事は相変わらずライエルは素っ気無い
だが、その言葉は何処か嬉しそうにも聞こえた





二人のずいぶんと先の方で、フードを被っている人と話していた人が二人に気付き、走ってくる


「お、君たちが例の新人君たちかい?
噂は聞いてるよ」

走ってきた人は身分が高いのだろう、少し上から目線の話し方だ


髪をかきあげるのが癖なのだろうか…?

先程から話しながらよくやっている









「僕はエリック
エリック・デア=フォーゲルバイデ
君たちも僕を見習って、人類の為、華麗に戦ってくれたまえ」

そう言ってエリックは微笑む

「は…はい!」

雪姫もこういう人は苦手なのか、少し顔が強張っている









「エリック!上だ!」

突然フードを被った人がエリックに向かって叫ぶ




「ん?うわぁあああ」


不思議そうな顔でエリックは上を向く
するとエリックは突然上から降ってきたアラガミ…オウガテイルに襲われてしまう









「……やめろ…」

それを見たライエルが小さく呟く







「えっ…?」

あまりに小さな呟きに、雪姫にはライエルが何を言ったのか、聞こえなかった





「っ!やめろ―――!!!」

そう叫ぶと同時に、ライエルはオウガテイルへと突っ込んでいく




「ライエル君?!?!」

雪姫の心配する声も、彼には届かない


そしてライエルは我を忘れた状態のまま、オウガテイルを一振りで倒してしまう

短い距離を走り、たったの一振りしかしていないはずなのに、ライエルは肩を揺らすほどの息切れを起こしていた
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