GOD EATER

□鰐2号
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「参加者は、2時間ほどデモ行進をした後…」


受付近くのテレビからは、抗議デモのニュースが流れている

任務のため、呼ばれた雪姫がエントランスに姿を現す



「あっ…こっちこっち」

それに気付いたサクヤが、雪姫を呼ぶ

「聞いたわよ?」

サクヤが何処か嬉しそうに話し始める



「凄く活躍しているらしいじゃない
期待以上だって、評判良いわよ」


「本当ですか?ありがとうございます!」

それを聞いた雪姫が、子供のように喜ぶ





「でも…
あんまりハリキリ過ぎないでね?」

悲しみを帯びた顔と声で、サクヤは続ける

「えっ?」

雪姫は驚いて聞き返す

「神機使いは…凄い人ほど、早死にしやすいから…」












「ってことは俺はまだまだってことか」





「り…リンドウさん?!?!」

いきなり話に加わったリンドウに驚く雪姫

「あら、相変わらず重役出勤ね」

対照的に特に驚いた様子も無く、サクヤはリンドウに話しかける





「重役だからな

さーて…今日も楽しいお仕事だ
今日は俺たち3人だ
俺が陽動で、サクヤがバックアップ」

「了解」

リンドウが的確な指示を出していく
雪姫の方を見ながら、リンドウはニヤリと笑う

「お前は遊撃だ
『新型』らしく頑張れよ」

「はい!」












ピリリリリリ


突然メール着信音が鳴り響く
音の元はリンドウの端末だったようだ
メールを見たリンドウの顔が微かに曇る


「どうかしましたか?」

雪姫が不思議そうに、問いかける

「…いや」


こちらを見たときには、いつもの笑顔に戻っていた






「…他には?」

サクヤが問う

「まぁ…死ぬなってことで」

リンドウがいつもの命令を出す

「大雑把なご命令承りました、上官殿」

そう言って、サクヤも微かに微笑む



「行くぞ」

「はい」



そして、三人は戦場へと向かった
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