GOD EATER

□第一部隊リーダー就任
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「なぁ、急に集まれって呼ばれてきたけどいったい何なの?」

エントランスに響いた声はコウタだ
今現在、エントランスには第一部隊全員が集まっている
コウタの疑問の声に答えたのは、冷たいアリサの言葉だった


「知らないです
知っててもあなたには教えませんけど」

そんな素っ気ない態度のアリサに、雪姫が苦笑をこぼした

「サクヤさん何か知ってます?」

「何にも聞いてないわ
それにしても全員招集って言うのも珍しいわね」


そう言うと同時にエレベーターからツバキが降りてきた
エントランスに全員が居るのを見て、本題に入った


「どうやら全員居るようだな
本日、執行部から正式に辞令が降りた
今回の任務の完了をもって貴官を、フェンリル極東支部保安局第一部隊の隊長に任命する」

そう言ってツバキはライエルを見る

「す…すげえ!出世じゃん!大出世じゃん!
こう言うの何て言うんだっけ?…下剋上?」

「…それ…裏切りですよ?
改めて…よろしくお願いします…ね、サクヤさん!
サクヤ…さん?」

アリサの問いかけに、悩み事をしていたらしいサクヤは一瞬答えられなかった

「えっ…ええ、そうねリーダー…か…
なんだか随分頼もしくなっちゃったわね
君になら背中を預けられるよ
これからもよろしくね」

そう言ってサクヤもライエルに微笑む
対して、微笑まれたライエルは苦々しそうな顔をしていた




「…あの、教官」

げんなりとした様子のライエルがツバキの方を向いて、呼びかける

「なんだ?」












「今回の昇格、辞退させてもらいます」











「…は?」


その言葉に一番反応を示したのは、何故かコウタだった

「え、なんで?
折角の大出世なのにさ!?」

「…僕そういう肩書きに縛られるの嫌いだし
それに…」

「それに?」

ライエルの何処かウンザリしたような表情に、コウタは不思議そうな顔で見る



「教官、あの人にはそんなことしなくても手伝うから心配するな
とだけ伝えておいてください」

コウタは余計に不思議そうに首を傾げた
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