GOD EATER
□計画の布石
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ウィーン
支部長に呼ばれた雪姫が、支部長室に入るとそこには
「あれ?
ライエル君も呼ばれたの?」
「し…篠崎!?」
驚いた様子のライエルがソファに寄りかかっていた
「やぁ、雪姫くん」
そんな様子を無視してヨハネスは雪姫に挨拶する
「あ、あの!
ライエル君とのお話が終わるまで、私は外で待ってますね」
礼儀正しい雪姫はその場を離れようとする
だが
「いや、構わないよ
彼との話は一段落してたしね」
そうヨハネスが言った瞬間にライエルが反発する
ガタンと音を立てて、勢い良くライエルは立ちあがる
「ちょっと待て!
まだ話は終わって…」
「…それでは仕方ない
『彼女』には『退散』してもらうとしようか…?」
ヨハネスが微かにライエルの方に向いて、何かを見せた
その瞬間、ライエルの顔色が僅かに青くなる
「こっの…クソ野郎が…」
ライエルがそう吐き捨てるとどかっとソファに座った
その顔はかなり怒っているようだった
いつもならあまり表情を変えないライエルが、ここまで怒り狂ったような顔をするのを雪姫は初めて見た