GOD EATER

□博士の極秘任務
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「いやー…ごめんごめん
君が拾ってくれたのか!助かったよ」

妙に演技がかった声でサカキは礼を述べる
雪姫から手渡されたディスクをチラリと見てから、雪姫をじぃッと見つめた

「…もちろん、中は見ないでいてくれたよね?」

その言葉に雪姫は一瞬動揺する
それを何処か嬉しそうに見つつ、サカキは言葉を続けた


「…何てことはない、若き日の思い出さ
そうだ、ちょうどいい
実は…君にお願いがあるんだ
とあるアラガミのコアを入手してきて欲しい
出張中の支部長に頼まれていることなんだ
支部長や教官にはもちろん、他のみんなにも口外無用だよ?」

言い寄るサカキに、雪姫は驚きつつも頷く
またもサカキは、それを何処か嬉しそうに見ていた



「実は、ソーマとライエルには以前から同じようなお願いをしているんだ
彼らと一緒に何とかしてほしい」

「わかりました」



「そういえば、君はリーダーになったんだっけ
おめでとう」

「ありがとうございます」

サカキの賛辞の言葉に、嬉しそうにお礼を述べる雪姫
なおもサカキは言葉を紡ぎ続けた



「君は『マーガナルム計画』について、聞いたことあるかい?
お世辞にも、エレガントとは言い難い実験だった…
大切な友人たちも失っちゃったしね
ソーマとライエルはその負の遺産を各々一人、背追い込んでいる
私自身も…彼らに恨まれてしまっても仕方ないことをした一人だ
よかったら彼らと仲良くしてくれ…頼むよ」

何処か寂しげに、頼み込むように、サカキはそう締めくくった
それに対して雪姫は安心させるように、満面の笑みを浮かべて答える


「もちろんです!
私でよければ、仲良くしてもらえると、私も嬉しいです」

その言葉に、サカキも微笑んだ
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