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最近、あいつとマルコは仲がいい。
この大所帯の一番隊隊長を務めているマルコは、海賊だって頭使えよい。とかなんとか言っちゃって、よく本を読んでいる。
俺はそうは思わねぇから、マルコが部屋で本読んでたって、一向に気にならねぇし、ぶっちゃけどうでもいい。
でも!でもだ!! その「部屋」に可愛い妹がいるとなると話は別だ。
いろんな食材の本があるんだよ〜!マルコさんって、すごい!と嬉しそうにいうあいつが抱えていた本、あれはこの間、かもめ通販でマルコがいそいそと買っていた本だ。
(部屋に呼ぶための餌か・・・)
いつもは読まないその本を、マルコが買っているのを見たとき俺はすぐに分かったね。
いまだって、かれこれ1時間近くマルコの部屋から出てこないあいつ。
どうなってんだ、何してんだ。
まさか、手ぇ出されてんじゃねぇだろうな。
心配でたまらない俺は、サッチのところへ走った。
「なんで、俺なの?」
「俺がこないだ突入したら、マルコに殴られたんだよ。」
「じゃ、俺も殴られるじゃん。」
「・・・・・。」
「とりあえず、様子見てみっか?」
「・・・・おう。」
二人してマルコの部屋の前に来たが、どうにも入りにくい。
しばらく部屋の前で様子を窺っていると二人の声が聞こえた。
「・・・ん、ん。」
なんとも悩ましいその声に、サッチも俺もガバリと扉に張り付く。
「ぁ、ん。 ・・・ゃ! やっぱり無理です。マルコさん。」
「初めてにしちゃ、うめェよい。続けてみろぃ。」
「入んないです。・・・っきゃ!・・痛い〜。」
「抜けたんだから、入るよい。 あぁ〜、切れたか?」
「痛いです〜。 も、無理。」
隣で鼻血を流すサッチをよそに、俺は勢いよく扉を開けた。
「てめェ、マルコ!! 何して・・・・ん?」
勢いよく突入した俺を、唖然と見る二人。
あいつの手には、銀色のグネグネと曲がった棒のようなものが二つ握られている。
「・・・・何してんだよ。」
「え? 知恵の輪って言うんだって。 エースもする?」
はずれたんだけどね〜、戻らないの。
そういうあいつとその背後でニヤニヤするマルコ。
(エース、お年頃だねぃ)
(うるせー)