突発的
□妖人ブラッド
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妖人省――
私たちの目の前には、四人の男がいる。右から小さい男、金髪の男、長身の男、黒髪の男。
ざくろの前には金髪の男、あげまきさん。
すすきほたるの前には長身の男、さん。
ぼんぼり、ほおずきの前には小さい男、がんりゅうさん。
私の前には黒髪の男、真堂さん。
「で、君の名前は?」
真堂さんが聞いた。とたんに、ほおずきとぼんぼりは私の脇をこづく。
『ちょっ、あ……桃夜です、よろしくお願いします』
「よろしく、桃夜さん」
『どうも』
今日は挨拶で終わった。やたら真堂さんがボンボリやザクロにからんでて……何か、この人分かんない。
「桃夜ぁ、もうやだ!」
『ザクロ、なるようになるよ』
「でも、ねー」
『てか、ザクロ顔真っ赤にしてたぞ?て、わ』
「うっさい、馬鹿!」