生徒会執行部!
□序章
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箪笥が一夜にして消えてしまった。でもどうして……。
おもむろに顔を上げ、視線を巡らせる。ふと目を虚空へとやり、眉間に皺を寄せ、もう一度周囲を見渡す。目を細め、何度も瞬かせて手で擦る。
何だろう、色々と足りない様な気が……。
腰を上げ、体ごとそちらに向き直り、首をひねる。顎に手を当て考える素振りをする。
……冷蔵庫も無い。
彼女の視線の先にはやはり何も無い。
ぐるりと首を巡らせ寂しいほど何も無い、がらんどうの狭い部屋を見渡す。
何だろう、色々と足りない様な気が……。
腰を上げ、体ごとそちらに向き直り、首をひねる。顎に手を当て考える素振りをする。
……冷蔵庫も無い。
彼女の視線の先にはやはり何も無い。
ぐるりと首を巡らせ寂しいほど何も無い、がらんどうの狭い部屋を見渡す。
無い。何故だか無い。箪笥も冷蔵庫も洗濯機もテレビも。家具一式、全部無くなってる。
「……どういう事?」
数分間呆然としていた彼女は気が付いたのか、ゆっくり天井を仰ぐ。その顔には、納得した表情が浮かんでいた。