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□眠れない夜は
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「あ、あのっ・・・神宮寺さん」

夜中2時
パートナーの七海春歌が部屋に来た

「ん?どうしたんだい?レディ」


「・・・すいません、怖くて寝れないんです」

ああ、そういえば今日、
トキヤが怖い話だとかなんだとかって
話してたっけな

しかも今日に限って同室のレディが
いないらしい

だから、来たのか・・


「そっか、んじゃあしょうがない・・・
今日は一晩、一緒にいよう」

そう言って
ピンク色を纏った小さな体を寄せて
笑いかけた

どこかしら不安そうな、困ったような顔
本当に怖かったんだと思い知らされる


「どうして、オレのとこに来たんだい?」

「一番、頼りにできるから・・?」


最後に"?"が付いてることは気にしない
レディがそう思ってくれていたことが
心の底から嬉しいと思った




「本当に、怖くてきたのかい?」

少しの沈黙があったあと、
そう聞いた

「え?どういう意味・・・」

「オレに会いたくなったからとか?」

「そっ、そうじゃないですっ!ただ、怖くっ・・・んっ」


素直じゃない子には躾をし直さないとね
思いっきり桜色の唇を塞いだ

「ふあ・・・じっ、んぐう・・じさっ・・・っ」

「・・・オレの事、好き?」

「・・・っ、はあっ」


オレの問いかけに答えられないほど
苦しかったらしい




「・・・もっと躾ないとね」


こんなチャンスは無いんだから







番外↓ 聖川が帰って来ちゃったら

(ただい・・・貴様ら!何をやっている!!)
(ん?見ての通り、愛し合っているのさ)
(あいしっ・・・///俺は見てない!何も!)
(そりゃあそうさ、聖川なんかにレディの可愛いとこなんて死んでも見られたくないしね)





めでたしめでたし

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