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□HappyBirthday
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〜もしも燐が1人1人から誕プレもらったら〜
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いつもの祓魔塾教室にて──
ver勝呂
「……これ、やる。」
「へ?なんだこれ。」
いつの間にか目の前に立っていた勝呂。
差し出された手には少しはみ出るくらいの長方形の箱が乗っていた。
とりあえず言われるまま受け取ると、それが意外に軽いことがわかった。
「お、俺にくれんのか?」
「…おう、大事にせぇよ。」
「おぉ!!ありがとう勝呂!!なんだかわかんねぇけど、大事にするな!!」
大好きな玩具を貰って喜ぶ子供のような燐に自然と渡した時の緊張も解れてくる。
「そ、そないに喜ばれると…なんや、恥ずかしいわ」
「なあなあ、今開けてみてもいいか?」
中が気になってしょうがないとキラキラした目で訴えてくるその視線に、本当は帰ってから開けてもらう予定やったんやけどな、と勝呂は苦笑した。
「ええで、今開けても。」
「ニッヒヒ〜じゃあ開けちまうぞ〜♪」
燐は待ってましたとばかりに箱を開け中身を取り出した。
「じゃーん!!───……ナンダコレ」
中から出て来たのは変な形をしたゴム付のへんな何かだ。
「何って…アイマスクも知らんのかお前」
「あいますく?」
「アイマスクや、アイマスク。寝る時なんかに目ぇに付けて使うやつや。」
「へぇ〜…なんか面白そうだな。」
初めて見るアイマスクに興味津々な燐は早速それを使ってみると、勝呂に「こうか?」と言って着け方が正しいか聞いてきた。
「合うとるで。…あとな、それホットアイマスクやから温っためて使うと気持ちええんや」
「そうなのか」
「まぁ使うてみぃや」
「おう、サンキューな勝呂!!」
満面の笑みで笑う燐の顔には今プレゼントしたばかりのアイマスクがある。……着けてくれるのは嬉しいが、せめてそれを外してから今の笑顔を見せて欲しかった。アイマスクが目隠しのようになって卑猥に見えるのは俺だけか。
「ところで、何でいきなりプレゼントなんてしたんだ?」
「あぁ?!おまっ…自分で自分の誕生日も覚えとらんのか!!今日はお前の…誕生日やろが」
アイマスクを外し、今更プレゼントの理由を聞いてきた燐に、気付いてなかったんかと怒る勝呂。
「わ…忘れてた」
「ったく…しょうもない奴やな。まええわ───誕生日おめでとう。」
サプライズプレゼント成功
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拍手用に書いたんですが…しょうもないオチですいませんww