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□二話
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※戦場のヴァルキュリア3
まだナンバー呼びの頃



「本日配属となったNo.7だ、みんなよろしく頼む。」
「No.7のクルト・アーヴィングだ。この部隊の指揮官になった、よろしく。」


戦車操縦士のグスルグが新しい隊長を連れて来た。
前任の隊長殿が前の戦で死んだから、また新しい代わりだ。
ここにやってくるのはみんな何かしらやらかした奴らだから…この人は何をしたんだろうか。

…まぁどうせ長くは持たないだろう。


新隊長殿はこのネームレスに少し戸惑っているようだった。
自分が名乗ったのに誰も名乗らなかったからだろうと思う。422部隊では名前など無い、あっても自分が信頼した者にしか教えないのだ。

だから誰も彼に名前は教えない。


「グスルグ。次の作戦について君の意見を聞きたい。」
「わかった。」


──!?グスルグさんはもう自分の名前を教えたのか…。僕の驚きはみんなも同じだったようで、グスルグが認める程のやつなのかとざわつき始める。

まとまりの無いこの部隊にあってダルクス人でありながら信頼される人、それがグスルグだ。みんな彼が隊長なら良いのにとよく言う。

そんな彼が認める隊長…期待してみる価値はあるかもしれない。




結果、No.7の采配は素晴らしかった。何時ものように上からくる無理難題の命令を成し遂げてしまったのだから。
彼の指揮なくしては今回のミッションに成功はなかっただろう。
流石のグスルグも此処までやるとは思ってなかったのか、すごいじゃないかと言ってNo.7…隊長に肩を回して笑っていた。

皆久しぶりの勝利に俄然士気が上がったようで、その目には光が灯っている。僕もこの隊長ならついて行ってもいいかも知れないと思い始めた。

だが1回勝ったくらいまぐれかも知れないだろ、と未だ怪しむ隊員も少なからずいた。

彼の率いる422部隊は、これからが大変そうだ。



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クルト君どんな挨拶してたか忘れちゃったから適当です^q^


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