灼眼の死神〜蒼い穹と友の裏切り〜
□第3楽章、処女と魂の輝き
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この日は、この世が妙に荒れていた。
「今日は月が無いの…。何故じゃろう…。とても良くない事が起こるかも知れん…。」
おばばは、洗濯物を取り込みながら意味有り気につぶやいた。
その頃、トーマは、美雪と花牡丹と一緒に三途の川の畔にいた。
久しぶりに来たのか、トーマの回りに魂の光が群がる。
「ここには随分来てなかったね。ごめんね…。今日来たのは、君たちに僕の使い魔を紹介しようと思ってね。」
そばにいた美雪と花牡丹の所にも、魂が寄って来る。
『はじめまして、わたくし、トーマの使い魔の美雪と申します。』
「ぶひぃ!」
「この子は僕が紹介するね。この子は花牡丹。この子も僕の使い魔なんだ。」
トーマは、花牡丹の頭を撫でながら笑って紹介する。
「そうだなぁ…。久しぶりに来たから、何から話そうか…。」
トーマが花牡丹を抱えてながら魂たちと話している間、美雪は、畔の散策をする。