声―ボクたちはその美しい蒼い花の名前を知らない―
□第1章、邂逅-イノセントブルー-(タイキ目線)
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―ドカッバキッ!
「ぐぅっ……」
「なんだ、お前ら俺にケンカ売っといてもうヘバってんのか!」
「止めるんだ!キリハ!」
「なんだ、タイキ!コイツらが先に仕掛けてきたんだぞ!息の根止めることくらいどうってことないだろう?」
「キリハ……」
俺は、はっきり
昨日出逢ったキリハとは全く違う。
決定的に目付きが違うのだ。
「何をしている!」
「あっ、沼先生!」
「工藤君、病室に戻りなさい。後は私がやっておく。」
「
―パンッ!
「これでいいか?」
「なんで、アンタは……」
「戻るぞ!手術の時間だ!」
「離せよ!くそぅ!イヤだっ!」