Gag

□私もやればできるのよ
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『私だってね、やればできるのよ』
神童「そのやる気をもっと前に見たかった」



雪奈『これを見ろ!!』

霧野「数学、52点・・・だと!?」

神童「前回より30点もアップしてるな」

霧野「どうやってカンニングしたんだ?ん?」

雪奈『なっ!!失礼にもほどがあるよ。これは私のれっきとした実力だ!!』

神童「言い過ぎだぞ、霧野。それにしても凄いな・・・」

雪奈『頑張ったでしょ?』

神童「そうだな」

霧野「よくやったぞー、今日は帰りにジュース買ってやる」

雪奈『マジで!?やった!!流石蘭丸だね』

神童「甘やかしてどうするんだ・・・今日はうちで夕飯食べるか?」

雪奈『いただかさせていただきます!!』

霧野「お前こそ甘やかしてるな」

神童「うるさい!!」

雪奈『マサキにもお礼言わないとねー、こんな点数取れたのマサキが基礎を教えてくれたおかげだし』

霧野「部活のときでいいから取っ捕まえて言えよ」

神童「取っ捕まえてはおかしいだろ」


***



雪奈『マサキ様!!』

狩屋「は?先輩、頭大丈夫ですか?」

雪奈『数学のテスト・・・52点取れました!!過去最高得点です!!』

狩屋「ひく!!・・・まぁ、よかったじゃないですか」

雪奈『本当だよ、マサキのおかげ。ありがとう』

狩屋「俺は教えただけですって」

影山「先輩が頑張ったから取れた点数ですよ!!」

狩屋「そうそう」

雪奈『それでね、二人に勉強教えてもらったお礼に何かしたいんだけど何がいい?』

影山「そんな!悪いですよ」

雪奈『私がしたいの!!私に出来ることなら何でもするよ』

狩屋「じゃあキスして下さいよ」

雪奈『え』

霧野「狩屋ぁ!」

狩屋「っ!いってぇ!!殴らなくてもいいじゃないですか」

霧野「うちの子に変なことしないでくれ」

狩屋「うちの子って・・・バカかよ」

霧野「てっめぇ・・・」

神童「霧野、相手は後輩だぞ。落ち着け」

雪奈『そうだよー。マサキは冗談で言ったんだし、ね?』

狩屋「え?あー・・・まあ、そうですね(冗談じゃなかったんだけどなー・・・)」

雪奈『マサキ何かしてほしいことないの?』

狩屋「んー特にこれと言ったことは」

影山「あ・・・あの!!」

雪奈『どうしたの輝?』

影山「僕は、その・・・先輩に何か作ってほしいです」

雪奈『何かって食べ物??』

影山「はい。あ、無理ならいいんです
よ!!」

雪奈『いや、むしろ料理とか得意なんだけど。クッキーでもいい?』

影山「もちろんです!!」

雪奈『マサキは?』

狩屋「じゃあ、俺もそれで。甘さ濃いめでお願いしますね」

雪奈『あんたって私のこと先輩と思ってないでしょ』

狩屋「嫌だな、ちゃんと思ってますよ」

雪奈『あ、そう。二人とも腕によりをかけて作るから期待してて!』

影山「はい!!」

狩屋「はーい」


(はい、どうぞ)
(わぁ!!ありがとうございます)
(どーも)
(食べてみてよ!!どう?美味しい?)
(すごく美味しいです!)
(甘くてうまい・・・)
(喜んでもらえてよかった!!私もやれば出来るのよ)




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