稲妻

□問題はそこじゃない
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「ヒロトくん!」
「ん?」
「じゃんけん、ぽん!」
「え、わっ・・・勝った」
「あーぁ、負けちゃった」
「勝ったら何かあったりするの?」
「別に何もないよ。ただ、負けたらね・・・」
「何かあったんだ」
「うん、僕は負けても何もないけどね」
「ふーん」
「あっ、不動くん発見!!」
「本当だ。じゃんけんしにいくの?」
「もちろん!」
「いってらっしゃーい」
「あれ?ヒロトも吹雪とじゃんけんしたのか?」
「も、ってことは風丸くんも?」
「あぁ、まぁ勝ったけどな」「勝てて良かったよね」
「吹雪の場合、負けたら何があるか分からないからな」
「アハハ、確かにね」
「そのわりには楽しそうだな」
「そうかなぁ」
「んで、次は不動か」
「うん、負けるとは思わないけど」
「やったー!!勝った!」
「負けた・・・」
「え?不動くん負けたの?」「うわぁ・・・ドンマイ」
「不動くん、負けたからバツゲームね!!」
「はぁ!?聞いてねぇぞ!!」
「だって、いっちゃったら面白くないでしょー」
「そういう問題じゃ」
「それでね、バツゲームなんだけどね」
「人の話を聞け!!」
「じゃーん!」
「は?いや・・・え、何コレ」
「何って雷門の女子制服じゃない」
「おい、吹雪」
「何?風丸くん」
「バツゲームにしろ何にしろ流石にコレは・・・」
「俺はバツゲームをする前提なのかよ」
「あ、ゴメンね」
「吹雪、わかったら」
「不動くんは帝国の女子制服のほうがよかったよね」
「問題はそこじゃねえぇぇ」
「でも、コレしか準備してないから我慢してね!」
「我慢も何も俺はしないからな!」
「不動くん、往生際が悪いよ」
「何?ヒロトくん僕の味方なの?」
「もちろん!」
「てめえ、ヒロト!!」
「不動・・・逃げ場はないぞ」
「それじゃあ、不動くんのバツゲームを発表するよ!」
「いぇーい!!」
「不動くんのバツゲームはー・・・」
「どうせ、その制服を着ることだろ」
「この制服を着て、鬼道くんの部屋に行ってもらいまーす!!」
「はあぁぁぁぁぁぁ!?いや、えっ・・・はっ!?」
「不動くん動揺しすぎだよ」「吹雪、あえて聞くが何で鬼道なんだ?」
「あれ?風丸くん知らないの」
「・・・?」
「お前、何を言う気なんだよ」
「あのね、不動くんってね鬼道くんと付き合ってるんだよ」
「うわあぁぁぁぁ!!」
「マジで?」
「うん」
「な・・・何で知って」
「スノーエンジェルに知らないものはないよ☆」
「今、さりげなく不動くん認めちゃったよね」
「多分、二人だけの秘密にしてたんだよな?練習のときもそんな素振りないし」
「そうみたいだねー」
「完璧に鬼道ちゃんに怒られるじゃねぇか・・・」
「まあまあ、大丈夫だって」「大丈夫じゃねえよ!!」
「とりあえず、バツゲーム実行!!ヒロトくん手伝って!!」
「了解!!」
「うわあぁぁぁぁ!!」
「・・・あんな不動初めて見たな」


『問題はそこじゃない』
(おぃ!服を脱がせるな)
(じゃあ、自分で脱いでね!)
(ぜってぇ、嫌だー!!)




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