稲妻
□一番幸せだと思える時間
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「ねぇ、吹雪くん」
「何?ヒロトくん」
夕食を二人は隣に座って一緒に食べていた。
ヒロトは自分たちの前の机に目を向けている。
「こうやって、みんなで一緒にご飯食べれるって幸せだね」
「そうだね、一人で食べるご飯は美味しくないもんね」
ヒロトも吹雪も一人で食事をとるのはそう少なくなかった。
「誰かに作ってもらうのも最高だね。その人の愛情がこもってる」
「うん、温かい気持ちになるよね」
「姉さんはさ、料理作るの下手なんだよ」
「何か意外だね」
二人とも柔らかく笑った。
「俺、この空間が今が大好きだな」
「僕も一緒。大好きだよ」
「ずっと、ずっとみんなと居たいね」
「うん」
「「この戦いが終わりませんように」」
また、二人は柔らかく笑う。
『一番幸せだと思える時間』
(吹雪もヒロトも幸せそうな顔してるなー)
(そうだな)
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