稲妻

□久しぶり
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「帰ってきたな、日本」

イナズマジャパンのメンバーを乗せたイナズマジェットが遂に日本に着いた。
空港では、俺たちの見知った顔がちらほら居て俺たちを出迎えた。
俺はその中から探していた人物を一瞬で見つけた。

「緑川!!」
「風丸!!」

俺が名前を呼ぶと満面の笑みを浮かべながら走ってきた。

「久しぶり、元気にしてたか?」
「風丸こそ」

目を合わせて二人で笑う。

「ただいま」
「おかえり」

緑川を優しく抱き締めた。周りの視線など気にせず、緑川を腕の中で感じた。

「相変わらずなんだな、お前らは」
「鬼道のツッコミも相変わらずだねー」
「余計なお世話だ」

鬼道と話す緑川を見ていたら緑川の名を呼ぶ声が聞こえた。

「緑川くん!!」
「緑川!!」
「吹雪、それにヒロト!!」
「久しぶりぃ!!」
「吹雪こそ」

ヒロトは付き合いが長いから分かるが吹雪が緑川に声をかけたのには驚いた。

「緑川、吹雪と仲よかったのか?」
「あれ、いってなかったっけ?吹雪とは仲良しなんだよー」
「代表選抜からだよね。ちなみに、不動くんも仲良いよね」
「うん!!」
「何か意外だな・・・」
「俺はつい最近聞いたよ」

不動とも仲が良かったことには正直驚いた。
そんなところで、吹雪が緑川に思い出したように話始めた。

「あのね、僕、ヒロトくんと付き合うことになったんだよ!!」
「・・・え?」
「本当!?良かったじゃん、吹雪」
「ありがとう」

俺が頭に疑問符を浮かべるなか緑川は普通にお祝いしていた。

「風丸くん、大丈夫?」
「なぁヒロト、お前吹雪のこと好きだったんだな」
「うん、結構前からね」
「何か俺ばっかり知らないこと多いな」
「アハハ、そうかもね」

ヒロトは苦笑した。また、緑川にいろいろ聞くか、と考えていたら久遠監督の号令がかかり今からの指示が出された。一度、雷門中に戻った後今日はもう解散らしい。そして、明日1日は選手たちの体をめいっぱい休ませるために休みだと言われた。





雷門中に戻った後、みんな各自で別れた。俺や円堂は家が近いから家に帰るが県外から来たメンバーはどうしようか、と話していた。一応、合宿所であったところは開放するためそこにしよう、と言ったところで円堂が自分の家に来いと言ったために県外メンバーの大半はそうなった。
吹雪はヒロトの家に泊めてもらうらしい。二人とも凄く嬉しそうにしている。かくいう俺は、家に緑川をつれて帰る。いわゆる、お泊まりだ。前日のうちに約束していたし。何より緑川とたくさん話したいしな。
皆が皆、自分の行く場所に帰っていった。

「さて、俺らも帰るか!!」
「うん!!」


『久しぶり』
(風丸が居ない間に風丸の家にいったらねー、お母さんと仲良くなったよー)
(お前、なにやってんだよ・・・つーか、母さん・・・)
(いい人だよね)
(まあな)




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