樹ぎつね
□出会い
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"真夜、おいで。"
沙耶が呼ぶ。
彼女の元に駆け寄り、身を足にこすりつけるようにすると、小さな手が頭を撫でる。
その感触が心地よくて、私は目を閉じた。
"真夜、ごめんね。"
「おい、今だ!!」
「縛り上げろ。」
気がついた時には縄をもった村人に囲まれていた。
抵抗もむなしく縛り上げられる。
―どうして?
最後に見た沙耶は悲しく私を見つめていた。
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