蝶よ華よ

□第二十六章 私の役目
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十一月一日、朝。


「ねえ、聞いた?一年生がひとりと三年生ひとり、刺されたって」

「知ってる!重傷らしいよ」

「なにそれ、こわ〜〜」

「それと、八組の神楽さんが失踪したとか」

「行方不明じゃなかったっけ?」


教室内の至るところで、昨日の騒動は広まっていた。


「…………」

















「――っちくしょう!!」


バン!!と大きな音を立てて光晴は壁を殴りつける。


「光晴さ、」

「なにが……なにが、剛の士都麻や……!!」




(自分が情けなくて、殺したくなる)



 
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