蝶よ華よ

□序章
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「え!?これから木籐の花嫁を迎えに行くって……木籐、花嫁いたの?!」





この言葉を聞かされたのは夜中であったが、眠気はどこへやら吹っ飛んでしまった。


「あぁ。……全員、さっき聞かされたばっかりや」


髪をわしわしとかき上げる光晴。苛立ったその様子に、真実であることが伺える。


「……そんな……」

「すまん、陸。明日の朝は……」
「ううん、大丈夫だよ。水羽もいるし」


「――なら、行って来るわ」



「行ってらっしゃい、光晴」



 
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