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□君のせい
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「37.2…微熱かしら、ちょっと横になってる?」

『はい…』


最悪、朝からちょっとダルいなって思って熱計ったら微熱…

微熱ってやだよね
熱が高くないから早退できないし、ダルいなか学校居なきゃいけないし。


「それじゃぁ先生はこれから出張だから大人しく寝てるのよ?」

『はぁい』


私は保健室のベッドで横になりながら返事をした。


『静かだなぁ』


なんて良いながら気がつくと寝ていて、目が覚めたのは夕日が沈みかけた頃。

ベッドの横に置いておいた携帯を見ると時刻は6時を回っていた。


『ヤバっ寝過ぎた』


と起きあがろうとしたらお腹が妙に重かった。

そしてお腹に目をやると


『み、南沢くん!?』


何故か南沢くんが椅子に座って私のお腹を枕に寝ていた。


南「ん…はよ…」

『おはよう…じゃなくて、なんでいるの?』

南「サボろうと思ってきたら七瀬がいたから」

『だからって人のお腹を枕替わりにするなんて…』

南「だって七瀬がベッド使ってたからだろ?」

『隣使えばいいじゃん』

南「俺はここがいいんだ」


南沢くんが屁理屈ばかり言ってらちがあかないと思いベッドを降りて帰ろうとすると、南沢くんに腕を掴まれた。


『何?』

南「送ってく」


まさかそんな事言われると思わなかった私は唖然としていた。


南「何だよその顔…
病人を1人で帰すわけにいかないだろ?」


南沢くん私が具合悪いの知ってたんだ…


『あ、ありがとう』

南「別に」


素っ気ない態度をとりながらも私の鞄も一緒に持ってくれる何気ない優しさが嬉しくて、体温が上昇していくのが分かった。

これは熱のせいなのか、はたまた、キミのせいなのか…











END
 

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