がくはいわーるど
□癖になりそうなくらい
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「…がっちゃん?」
何となく名前を呼んでみるけど、返答はない。
がっちゃんかて疲れとるしなぁ…。
当たり前に寝てるか。
最近、身体は確かに睡眠を必要としているのに、なかなか寝つけへん。
今だってほら、日付が変わってしまっても俺の二重でデカい瞳はぱっちり開いている。
「っ…しょ」
寝返りをうつと、がっちゃんの綺麗な寝顔。
「…綺麗やなぁ…」
つい、ポツリと出た言葉。
がっちゃんは、ほんまに綺麗やと思うから。
「クス。ハイド眠れないの?」
「ぅわっ、がっちゃん!?」
何や起きてたんか!?
「びっくりするやんかぁ」
あー…
絶対今の独り言聞かれてたなあ…。
「てか、がっちゃんも眠れんの?」
「ん?違うよ。ハイドが眠れてないみたいだから」
「なーんか今日は眠れんねん…」
「そう…眠らせてあげようか?」
がっちゃん遂に催眠術まで覚えたんか!
なーんて思いながらコクコク頷く。